パパとママとダーリン パパとママとダーリン +

この世とあの世の
すべての人を集めた中で
パパが一番好きよ

ダーリン

ダーリンと最初に会ったのは何年前でしょう。

付き合う前から友達の友達という感じで知ってる人でしたが、
一番最初に会ったのは 大波の日に波の上で出会ったように思います。
そう考えると かなりドラマティックな出会いだったようにも思いますが、
現実は ホームで波をとられてムカムカしてましたので、
彼に感じた最初の感情は 『ムカつく』 と想いだったわけです。

まぁ それ以後もかなりムカつくことも多かったし 今でもそう思うこともありますが
そういう時は いいところと悪いところを 心の中で箇条書風にしてに考えてみます。

悪いところ

  • Mac ばかりやってる
  • テレビ好き
  • プロレスが好き
  • いびきがうるさい
  • 歯を磨くのが嫌い
  • 安月給
  • 私にかまってくれない
  • 好き嫌いが多い
良いところ
  • お掃除をしてくれる
  • お洗濯もしてくれる
  • お茶碗洗いもやってくれる
  • チワワのプリンに優しい
  • チワワのプリンが慣れてる
  • 早く帰宅する
  • 運転してくれる
  • たまにプリンとかチョコを買ってきてくれる
  • タバコをやめた
  • 無駄遣いしない
という感じで 嫌いなとこ 8 コと好きなとこ 10 コだから まだ好き♪
あ、あとゴミ出しもしてくれるから、多分好き。

それまでの恋愛に比べて 特に大恋愛だったわけでもなく
タイプともほど遠く
何故 この人と結婚することになったのか  未だによくわからないけれど
でも 『家族』 ってそんな感じかも


ダーリンのファッションは、とっても単純明快です。

あまりにもパターンが少ない (3 パターン) ので 1 年分の彼のバリエーションを
アバダーで表現してみましょう

基本形

『基本形』 の夏は、ジーンズに T シャツです。で、T シャツで肌寒くなるとロンT (ロングスリーブの T シャツ) が登場します。そして、もっと寒くなると上にチェックのシャツを羽織ります。


基本形・夏

基本形・春/秋

基本形・冬

以上です。『まさか!』 と思うかもしれませんが、マジです。自営業なので、仕事に行く時でも、海に行く時でも、このパターンで一年が過ぎてゆきます。

これだけだと、気づきにくいと思いますが、一年中で最も楽しいのは『冬』です。なぜなら、冬は『チェックのシャツ』しかありえないので、毎日毎日いろんなチェックに出会うことができるのです。私のお気に入りは白チェックとピンクチェック。そう、『チェック』しか出現しえないので、冬にはダーリンをその日のチェックの色で、『ピンクチェックちゃん♪』のように呼ぶことができるんです。

応用編

海に行く時は、たまに応用偏が登場します。例えば、夏にはジーンズが短パンになったり、冬にはパーカーが出現したりします。でも、応用編はこの 2 パターンのみです。


応用編・夏

応用編・秋〜冬

ダーリンの特技は、『早寝』です。

横になったと思うと グーグー寝てます。この特技のすごいところは、ベットでなくてもどこでも寝れるというところ。 そして、眠い時にはほぼ意識がありませんし、起こそうと思っても無駄な努力です。

そんな感じなので、居間で倒れたように寝たまま朝までそのままだったり、夜トイレに起きた後ベットに戻らず居間で寝ていたり、居間で寝ていて夜中に起きたのでしょうが着ていたパジャマを脱いで冬なのに上半身裸でベットに寝ていたりします。この時は、お風呂に入ろうとしてパジャマを脱いだらしく、パジャマの上着が脱衣所で発見されました。でも、本人にはまったく記憶がないそうです。

多分、彼は横になって 1 分以内に眠っているでしょう。

でも、この習性の怖いところは運転中!
そう、彼は運転中でも眠気には勝てず、普通に寝ようとするので、こっちはその度に生きた心地がせず、突っついたり怒ったりして、どうにか車を停めるまでは起きたまま運転してくれるようにしむけることに必死。当然、自分がいくら眠くても死にたくなければ、彼を見張るために常に目を光らせていなければならないのです。

パパ

私は子供の頃から パパが大好きで
『尊敬する人』の欄にはいつも父の名前を書いていました。
遺伝子工学を専門とする医学博士であるパパは私の自慢で
病院や研究所に勤めながらも大学で教鞭をとったり
よく外国の学会に参加して たくさんのお土産をプレゼントしてくれたり
世界中から毎日赤いハートのマークのついたハガキを送ってくれました。
この赤いボールペンの手書きのハートには中に目と口が描いてあって
それを集めると 私はまた何か素敵なプレゼントをもらえるのでした。

パパは私が小さい頃はよく本を読んでくれたそうで
お陰で私はまだ文字も読めない頃から 好きな本の内容を暗記していたので
祖父母の前で 『まるで文字を読んでいるかのように本を読む』
という芸当ができました。
この暗記ぐせは学校に行くようになってからも とても役に立ったし
漢字や一般教養などは本で知っていることばかりだったので
あまり勉強しない子供でした。

パパは麻布十番で育ちました
一間半も幅のある大階段があり 小さな小部屋が数限りなくあって
廊下の向こうは 夜には暗く霞んで見えないぐらいの大きなお屋敷。
でも祖父と祖母の不仲がイヤで まだ中学生の頃に家を出て
朝は新聞配達、夕方はお豆腐を売って学校を卒業したんだそうです。
立派な日本庭園を持つこの麻布の家に 私は子供の頃から憧れを持っていて
結婚する時もダーリンにお願いして ここを本籍地のままにしてもらいました。

パパのお母さんである私の祖母は私と同じ名前を持つ華族のお嬢様でした。
たくさんの土地やきれいな着物を持っていたそうですが
戦後はほとんど手放してしまいましたが そのお蔭でパパ達兄弟は飢えもせず暮らせたそうです。
パパは祖父のことを話してくれたことが一度もありませんので、
祖父のことは永遠に謎のままです。
実は、こういうパパの生い立ちやその苦労のことも父からではなく、
伯父達から聞いたものなので、詳しいことはよくわからないままです。
そして、父は語らないことで、本当の幸せは家柄やお金でなく
家族の 『愛』 なんだと教えてくれました。

パパはタバコもパチンコもやらずテレビで野球も見ない人でした。
オペラや歌舞伎、小唄、お風呂が好きでしたが、
暇な時間はいつも何かしら勉強ばかりで、私はいつも背中ばかり見ていました。

子供の頃 『時間を貯金する』 と言った私を
とてもいいアイディアだと 誉めてくれたパパ

『親の財産など当てにしても何の意味もなく
親が子供に残すべきなのは教育だけで
教育こそが財産である』というのが持論でした。

人格家で優しい父は怒鳴ったりすることもなく
今考えても この世の人ではないような気がしてなりません。

ママ

ママはパパと違って『普通』の人です。
なので ヒステリックに怒ったり 嫌味を言ったりもします。
私は大抵毒舌家だし 少しのことでイライラしたりしてしまう小心者なので
そんな時は特に『ママに似てしまった !!』と思ってしまいます。

でも 私が結婚しようと思う ... と言った時に 相手も聞かず了承した
太っ腹な態度にはびっくりさせられました。
一応、学歴とか年齢とか仕事とか聞いてから考えるかなと ... 思っていたのですが
後から聞くと 『私が選んだ人なら間違えない』 と思ったのだそうです。

ママはお金がなくっても全然苦にならないタチで
パパと結婚した時も無一文だったけどお金のことなんか
何も考えなかった と豪語しています。
それは今も変わらず ある時私が 『うちの食費いくら?』 と聞いたら
『10 万円ぐらい』 と答えるので 『もう少し節約したら?』 と言うと
『節約しようとか思うと気持ちが疲れるからいやだ』 と否定されました。

ママとパパは同じ大学の研究室だったそうですが出会いは不明。
彼らには彼らなりのドラマがきっとあったのでしょう。
以前はママも病院や試薬品の会社で働いていたので
小さな頃の私は パパとママの話す難しい薬の話に
全くわからないながらも参加したかったので 意味もなく口をはさんで
よく注意されていた記憶があります。

ママは植物と猫が好きです。
まだ私が子供の頃 ママの誕生日にレストランで食事をしに出かけた時
仕事帰りのパパは鞄の中から子猫を出して私達をびっくりさせたりしてました。
ママのお陰で私は小さい頃から色々なお花の名前を知っていたので
小学校の頃は先生によく誉められました。

ママの実家の三軒茶屋が私にとって『田舎』です。
この環七の中にある渋谷にも近い『田舎』の家は 古びた日本家屋で
離れのお茶室や使っていない二階の部屋や昔のお手伝いさんの部屋などなど
私達が普段入らない部屋がいっぱいあって
子供の頃の私は そういう部屋に入りたくて入りたくてたまらず
親の目を盗んでは こっそりとそういう部屋の襖を開けては忍び込んで遊んでいました。

いつも私は パパの言うことは聞いても
ママの言うことはあまり重要だと思っていなかったようで
今考えるとママの言葉はあまり覚えていません。
ごめんなさい ママ。

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