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2003 年 ギリシャ旅行記 (9 日目)


■ 6 月 20 日 (金)

7:00 過ぎ起床。晴れ。
7:30 前にスーツケースを部屋の外へ出して、朝食のためホテルのレストランへ。 同じツアーの人にちょっと挨拶。昨日、ガイドの人にメテオラ観光は『女性は膝下丈のスカート (なければ修道院で借りれる)、男性は長ズボンで肩を露出しないような格好で』と言われたので、女の人はスカート持ってたの?とか言い合ってました。

朝食はビュッフェ。一通りの種類があって美味しかったけど、写真の細い棒のようなパンはパソパソしていて味もそっけもなかったのでダーリンにあげました。

8:00 集合。バスが来るまでホテルの周りを歩き、これから行くメテオラを眺めました。昨日見えた修道院も朝日に光っています。そういえば、何気に朝外を眺めようとしたダーリンが窓をはずれて壊したので記念にホテルも入れて撮影。昨日の通り雨が嘘のようなきれいな青空です。

 

8:15 頃バスが来たので乗り込みました。何故かみんな昨日と同じ席。バスで小さなカランバカの街を抜け、これまた小さなカストラキの街を通ると、すぐにメテオラの奇岩群が迫り、大きな岩の窪みに飾りがつけられているのが見えてきました。メテオラは昨日のデルフィと並んで、ギリシャ本土にある世界遺産になっています。

メテオラとは『空中に吊り下げられた』という意味だそうですが、『どうしてここだけこんな地形なの?』という感じ。水の浸食作用という説が多いようですが、周りの他の山々はなだらかなので『神が岩を放り投げた』という説も信じられる気分になってきます。 この奇岩の上にトルコの迫害から逃れるために建てられたギリシャ正教の修道院があります。(一応、定住に向く平らっぽい岩を選んだらしいです。)しかし、最盛期の 15-16 世紀には 24 を数えた修道院も、今では 5 つの修道院にしか人 が住んでいないそうです。奇岩の上だけでなく岩の窪みに建てられた修道院もあるとのこと。

少し登ると割とすぐアギオス・ニコラウス修道院が見えてきました。下から物資を運ぶロープが今もついています。 次はルサノス修道院。ここは現在 尼僧院になってるそうで、シスターが出てきて門を開けているところに出会いました。ここは階段も短く、すぐ登れそう。

 

途中の写真スポットで撮影。メテオラからカストラキの街 方向へ、素晴らしい眺めが広がります。こういう岩の窪みで一人寂しく死ぬまで修行していたそうです。

 

私達が『ミスター・カメラマン』と名付けたおじさんと彼女。二人とも写真撮りまくり。特に『ミスター・カメラマン』は、大きなカメラで散々写真を撮ったと思ったら、おもむろにカメラをカメラバックへしまうと、今度はビデオで辺りを撮影し、その後デジカメで撮影するという凄さでした。彼は足も速く、常に一番の撮影ポイントにいるのでよく私達の写真に映ってました。

9:30 頃メガロ・メテオロン修道院到着。1356 年創建。534m の岩山の上に建っていて、かつては滑車に吊るした網袋やはしごを使って上ったらしいですが現在は岩肌に作られた階段を上ります。

 

よくしゃべる私達のガイドさん。修道院への階段の手前で『ここを出るのは 11:30 です。修道院の中を説明するから、私の後に着いて来て!』と話しているところ。他の団体もどんどんやって来ました。

 

暗くて狭いトンネルを抜け、115 段の石段を気をつけて上ります。

  

階段の途中から、ヴァルラーム修道院がよく見えるポイントがあります。ここは 1517 年創建され、修道士ヴァルラームさんの隠遁所の跡に建造された修道院で標高 600m の岩山にあります。

猫もおそるおそる

息を切らせながらようやく辿り着いた入り口には貸しスカートがたくさんありました。ガイドさんもいつの間にか履いていました。この辺にはいっぱい猫がいます。

まずは中庭のあたりのベンチで修道院の歴史などを説明。しかしすでにガイドブックも読んできた私は一人で教会や食堂を覗き見してブラブラしていました。英語とフランス語での長い説明の後、教会内にぞろぞろ移動。 狭い教会内がたくさんの人で埋まりましたがガイドさんは気にすることなく、『えーっ、この椅子座っていいの ?!』と思われる壁の木の椅子に全員を座らせると、説教するごとくまた延々と大声で説明。教会内のドームは暗く、殉教の様子を描いた金ぴかの地獄絵図のようなフレスコが全面に描かれていて怖いぐらいでした。

静かな中庭
 

最初の英語の説明を聞いたところでガイドから逃げ出し、昔の食堂を再現した様子や骸骨の部屋、ワインも造っていたような食物貯蔵庫を見学しました。ガイドの話が長いので同じグループの他の人達もみんな思い思いに見学しだしましたが、たまにガイドさんのいる教会の様子を伺いに戻ったりしながらお土産屋さん (あまりにも宗教色が濃くて気が引けた) に行ってみたり。地下には 民族衣装や昔の写真が飾ってあり、とても興味深かったです。


ガイドの説明を聞かず猫と一緒に写真撮影する二人
(同じくガイドの説明を聞いてなかった人に撮影を依頼)

最後にガイドさんの様子を探りに行くと、ちょうど『駐車場に 11:30 集合!』というお告げがあったので、ダーリンと二人で別々に見学していた部屋について『あそこ見た?』と情報交換しながら、今度は一緒に見学してまわりました。メガロ ... というのでもっと広いと思ったのですが、見学できる場所は限られているのか意外に小さく感じます。

駐車場に集合してバスを待っていたら少し曇ってきました。ここまでバイクで来たおじさん達もいたので、彼らの立派な BMW のバイクを見て、バイカーのおじさんがいた手前のお土産屋さんへ歩くと、『日本人?なら日本語のガイドブックはいかが? 3 ユーロだよ。』と "さんゆーろ" だけ日本語でいうお土産屋のおやじに上手くメテオラの本 (3 ユーロ) を手渡されました。陽気なおやじは、私達に続いてふらふらっと歩いてきたフランス人にフランス語を売りつけようと今度はフランス語。商売上手なおやじにみんな笑ってました。クレタやロードスでもなかった日本語のガイドブックに感動した私達はガイドブックを購入し、帰りのバスで学び直しました。


商売上手なおやじに手渡されたメテオラのガイドブック

メガロ・メテオロン修道院からルサノス修道院の方へバスで移動する途中、アテネの古代アゴラで見かけた日本人が一人で歩いているところを見かけました。若者には一人旅をしてほしいと思っている私は心の中で『がんばれ!』と声援をおくりました。ちなみにダーリンに『一人旅できないでしょう?』と聞くと、案の定『絶対ヤダ。』って言ってました。

 

ルサノス修道院、007 の映画の撮影に使ったアギア・トリアダ修道院は写真撮影のみ。私は一日歩いて見学する気満々だったのに、すっごく残念でした。あー、やっぱり個人で来ればよかった。

 

メテオラに後ろ髪引かれながら、下ったところにあったドライブインで昼食になりました。12:00 にお昼なんて珍しい。ここはセルフサービス方式でウィンドウを見ながらこれとこれと注文します。 私はスパゲティとポテトとラタトゥーユみたいな野菜の煮物。ダーリンは、ライスとポテトとビーフの煮込みをセレクト。飲み物は持参した水と生茶 (貴重品)。

あんまり美味しくないなぁと思いながら食べていると、昨日デルフィで会った日本人に再開。彼女達もメテオラ帰りなのでしょうか。

13:00 メテオラを後にしアテネへ。15:30 頃一度ドライブインで休憩しただけで、ひたすら南へ走ります。


道は途中から高速でまっすぐな道が続きました。


私達の乗ったバス


途中で大きな湖が見えました。


どこまで行ってもオリーブ畑ばかり


せっかく旅行に来たのにゲームに夢中


かっこいい雲

アテネには 18:30 頃到着。散々、他のホテルを回ったあと 19:20 に出発したホテルプラカで降ろしてくれました。今度は二階の部屋で小さく眺めもないけどあと数時間しかいないからよしとして、どこに夕食に行こうか相談し、この前シンタグマで見かけたファーストフードのチャイニーズレストランへ。

19:30 頃ホテルを出発したのに、エルムー通りで私が買い物にはまり、サンダル見たり、アクセサリー見たり、ハンドバッグ見たりしてなかなかレストランには行き着きませんでした。ダーリンを待たせてキラキラのペンやお土産用の小銭入れなどを購入して、やっと夕食へ。

夕食はエルムー通りがシンタグマ広場にぶつかった角にあるチャイニーズファーストフード "八八"。春巻き、海老チャーハン、海老のフリッター+野菜炒め、シンガポールヌードル (ビーフン)、コーラ、ビールで 21.8 ユーロ。う、高い ... とレシートを見ると海老が高かったことが判明。海老のフリッターを注文しなければ半額程度でした。

最後に、フォーチュンクッキーを食べておみくじを見ると 『Be confident in your own lavability』。う〜ん、複雑な気分。

久しぶりにギリシャ料理以外の食べ物を満喫した二人は、もはや御馴染みとなったエルムー通りを通って、ホテルへ帰る前に、何度も通ったカプニカレア教会に座って地元の人のように涼んだり、 ライトアップされたアクロポリスを眺めながらぶらぶら最後のアテネの街をお散歩したのでした。

明日のフライトは早いので、出発は夜中になってしまいます。そこで、ホテルのフロントに『真夜中の 3:00 頃に空港までのバスが出るシンタグマ広場まで歩いて行っても大丈夫?タクシーの方がいい?』と聞いたら、カレンダーを見て『明日は土曜日だから大丈夫』と教えてくれました。

『ありがとー』と言いながらも内心、『じゃー、他の曜日は危険なの ?!』と少し不安にかられた私達でしたが、来た時と同じくバス停まで徒歩で行くことに決めたのでした。


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