記憶のかけら +

あなたに出会うまで


あなたはいつも エタニティを身に纏って
私の前にあらわれた

街中で  エタニティの匂いがすると
視線が あなたを探してしまう

次の恋に 進めない



私は
始まりの言葉を
聞き逃したので
終わりの言葉を
聞きたかった

ただ それだけかも知れない


私は一人でも  大丈夫だから
悪いところを  10 個言ってみて

波の上で あなたに気づいた

こんなに 恋しくて
こんなに 会いたかったのに
視線の隅で あなたに気づきながら
合図をかわすこともなく 水平線へ向う

海に浮かんでいても あなたから目が離せない

こんなに 想いが苦しいのなら
あなたによく似た 別の人でよかった


あの日
突然 すべてがわかった
こんなに 何もかも
違って見えるようになるなんて
私、自分ですら信じられないけれど
あなたには わかって欲しいの
私は 全然 今までの私ではないのよ

左ハンドルの 四角い外車がお気に入りだった

数年後 日本車を買ったら  その丸いフォルムに
前も 後ろも
左も 右も
距離が まったくわからなくなってしまって
それ以来 あやふやな距離感のまま
ずっと 運転している

私の恋も その頃から
距離がつかめないの


あなたと二人で 土砂降りの中
車に乗って出掛けるのが 好き

雨の中の車内は 
ガラス張りの温室のようで
寒い外界とは遮断された 
二人だけど空間を 強く意識できるから

水滴がコロコロと窓ガラスを走るのを
指で追いながら過ごす 一刻のしあわせ


日が暮れて 空が 1 秒毎に色を変えてゆく
この一瞬一瞬を目に焼き付けるんだから
瞬きしないように 注意して

たとえ彼と別れることになっても
今日のこの空の色を 忘れたくない


たくさんの闇と
数え切れない星を
いつも一緒に見てた
だから
私達 離れていても
ずっと 友達だよね





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