記憶のかけら +

よく見る夢


『よく見る夢』

エレベーターに乗って
上にどんどん
すごい速さでどこまでも上っていく夢

恐かったけど
鳥になったみたい と思うことにした


独りに慣れて
独りでいることを 愛するようになったら
危ない

もう 私は
あぶない


逃げ出すつもりで
飛び出したつもりだったのに
どれも中途半端のままで
かえって 山ほどの悩み事を
作ってしまったらしい

飲まないから
頭が冴えなかったんだ


待っていて
思い出すから

でっかい目をした鯉のぼりと
追いかけっこをしよう




元気

あるく あるく


『嫌なことを 忘れるのには
慣れているから ...』

哀しくも すさまじい習慣だわ


他人の事情を思いやる心を
持たないので
『お前にはわからないよ』
という台詞がお得意
くたばれ
疲れる 都会め

金太郎飴のように
どこで切っても
『私は私』


もし 私がここで
いなくなったとしても
何を成したかではなく
何を成そうとしていたのか
見て欲しい

私に試練を歩ませることになった
あの夏から
また 歩き出す
また 歩き直せるだろうか


'94.7.23.




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