記憶のかけら +
波
淡い恋
初めて会った日は
二日酔いの朝
薄暗い穴倉の中
だらしなく 垂れ下がっている
蝶ネクタイ
雨が降ればいいのに
腕の傷
選んだ道だけど
どこに 行くのかわからない
追いかける雨に
負けたくない
言葉で表現するなら
『倦怠』
『虚脱』
『嘘』
そんな人だったけど
みんな彼の魅力につかまった
アメリカに行って
ドラッガーになって死ぬような人生もいいと
言っていたけど
本当にそうでも 私は信じられる
もっとスピードを感じたかったから
窓を開けて
心が飛ばされないように胸を張って
風を浴びた
あの人の メチャクチャな運転が好きだった
『そうして 彼らは
不幸せな 幸せを得るでしょう』
そう言った人のことが
忘れられない
また どこかで 出会えるでしょうか
宇宙のように
よくわからない人だった
初めて会ったのは 4 月で
最後に会ったのは 同じ年の 11 月
だから一緒にいた時間よりも
会わなくなってからも あの人を想っていた
時間の方が
もう何倍にもなるのよ
『本当だよ』 という 『嘘』
何もかも なくしてもいい
と思ったけど
そんなに多く
持っていたわけではない
あの日
『待ってるから』 といった
あの目が忘れられない
あれがすべての始まりだった
時間と 空間がなければ
いつも 一緒にいられたのにね
あの人には
いつも イライラさせられたけれど
やっぱり もう一度会いたい
会ったら きっと
別れられない
あの時
『キスして』 と
ポケットに両手を突っ込んだまま 長身をかがめた
あの人を
忘れられるのなら
せめて
あの瞬間を
リプレイできるなら
今度はきっと
キスしてみたい
長い手足と
バイクで転んだ時に出来た
腕の傷
くちびるを
左に歪める癖
何よりも あの 人をはぐらかす
話し方
SEO
AD
派遣
花
無料
レンタルサーバー
ブログ
blog